アクネ菌は悪い菌?アクネ菌の殺菌によって起こる弊害とは?

2016年9月14日

ニキビの原因と言われるアクネ菌を調べると、悪い菌という解釈がたくさん出てきます。 ニキビをなくすにはアクネ菌を殺菌消毒してしまえばいいんじゃないの?と単純に考えがちです。

アクネ菌は皮脂を栄養分として空気を嫌う性質があります。 皮脂が過剰分泌すると、汚れとなり毛穴をつまらせ、アクネ菌の増殖しやすい環境を生み出します。 この増殖したアクネ菌が分泌する物質が、ニキビの原因であると考えられています。 ニキビの悪化や炎症を防ぐにはアクネ菌を抑制するという考え方は間違っていません。

ですが、アクネ菌の殺菌には問題も残ります。

ニキビに直接関係ある細菌のアクネ菌ですが、 アクネ菌は普段から人の肌に生息していて、皮膚を弱酸性に保ったり肌をガードしたりしています。

普段はいわゆる善玉菌なんですね。

これが何らかの要因で増殖してしまうとニキビを引き起こす原因となってしまうわけです。 とりあえず、ニキビ治療では炎症を抑えるためにアクネ菌を殺菌します。

アクネ菌がいなくなるとどうなるのか?

人の肌に常在している善玉菌で有名なのは、表皮ブドウ球菌で、私たちが出す汗を餌にしています。 表皮ブドウ球菌は汗を分解して天然の保湿クリーム(グリセリン)を作り、皮膚を潤わせてくれています。 また、アクネ菌もそうですが、弱酸性の脂肪酸を分泌して、他の細菌から身体をガードしています。

この善玉菌に対して、悪玉菌の代表が黄色ブドウ球菌です。 食中毒の原因になったり、アトピーの原因も疑われている黄色ブドウ球菌です。 黄色ブドウ球菌はニキビにも関係していて、毛穴に入り込むと炎症を悪化させます。

黄色ブドウ球菌も常在菌なので、バランスよく存在しているだけなら問題なく、 むしろ外部の細菌を寄せ付けないという働きをしているようです。

ニキビの予防や治療でクレンジングやピーリングをすることによって、これらの細菌を殺菌してしまうとどうなるのでしょう? アクネ菌や表皮ぶどう球菌の数が減ると、これらの菌が作り出す脂肪酸がなくなり弱酸性の肌が保たれなくなります。

弱酸性の肌は、黄色ブドウ球菌などの繁殖を防ぎ、皮膚を保護しています。 肌がアルカリ性に傾きだすと、皮脂やバリア機能は失われて黄色ブドウ球菌が繁殖します。 ニキビがなおりにくい、炎症が悪化しやすいといった悪循環に陥りやすい環境になるのです。

どういった処置をとればいいのか?

とりあえず、ニキビの炎症がひどくなってなければ、殺菌や消毒には気を使うことです。 ニキビがかなり進行していたら一時的な殺菌は仕方ないでしょう。 時間はかかりますが、洗顔や保湿に気をつかってニキビができにくい肌質を作っていくことが大切です。

まとめ

ニキビをなくすにはアクネ菌を殺菌して根絶してしまえばいいと考えがちです。 アクネ菌は普段は肌を弱酸性にして保湿を保ち、悪玉菌である黄色ブドウ球菌などの増殖を抑えています。 そのため、アクネ菌がいなくなってしまうと、黄色ブドウ球菌が増え、肌の保湿機能も低下します。 ニキビの炎症がひどくなってなければ、殺菌や消毒には気を使うこと。 保湿に気をつかってニキビができにくい肌質を作っていくことが大切です。