ニキビの原因とは限らないニキビダニの予防と対処

2017年1月12日

ニキビダニとは人を始め哺乳類の皮膚に住み着いている
ダニのことで顔ダニや毛包虫とも呼ばれます。
宿主ごとに違うニキビダニがいて人間には
デモデクス・フォリキュロム(ニキビダニ)と
デモデクス・ブレビス(コニキビダニ)の2種類の存在が確認されています。
犬のニキビダニ(アカラス)などは人のダニとは種類が違い
人に感染することはありません。

ダニと言うと気持ちが悪いかもしれませんが肉眼で見えるような大きさではなく、
健康な成人のほぼ全てに生息していて、死んだ皮膚細胞や皮脂を食べ、
肌を清潔に保つ役割をしていると考えられています。
人では主に額、頬、鼻の側部、まつ毛、眉毛など顔面に多く、
毛穴に住んでいます。
新生児や幼児にはあまり見られず高齢になるほど増えてくるとされます。

ニキビダニが増えると

ニキビダニが存在するのは一般的なことであり通常は問題ありませんが
増えることによって皮膚疾患が引き起こされることがあると考えられています。
ニキビダニはストレスや病気、免疫の抑制などで増加することがあり、
よくみられる症状としては赤みや痒み、炎症などです。
またニキビダニは毛穴に住んでいますので増えることで死骸などが毛穴に詰まり、
結果としてニキビを発症させていることも考えられます。
ニキビダニによる皮膚疾患としてはニキビの他に
ダニ感染症や酒さなども関連していると指摘されていて研究が進んでいます。
脱毛症や眼瞼炎などもニキビダニが原因によることがあるようです 。

ニキビダニの対策

ニキビダニはほとんどの人の顔にいますので、
通常は何もしなくても問題はありません。
多くの常在菌と同じように皮膚を酸性に保ったり雑菌の侵入を防いだりして
肌の健康を保つために機能していると考えられています。
顔のニキビや赤みや痒みがあるからと言ってすべてがニキビダニが原因とは限りません。

一般的な予防策としては、顔や頭皮を清潔に保つことと
濃いメイクなどを避けることなどです。
定期的に余分な皮脂や角質・毛穴のケアなどをすることによって
ニキビダニの増加は防ぐことができます。
やりすぎは良くないので週に1~2度程度で十分です。
またニキビダニが増える原因として免疫不全の疾患や
免疫の抑制作用のあるステロイド剤などの使用があります。
ニキビにステロイドを使って悪化するような場合は
ニキビダニが増加していることも疑われます。

ニキビダニの治療

ニキビダニを減らすにはヒゼンダニの感染による
疥癬(かいせん)と同じ治療薬が有効です。
疥癬によく使われるのは安息香酸ベンジルや硫黄系の軟膏、
オイラックス(クロタミトン)などです。
またニキビの原因がはっきりしない場合は
サリチル酸や過酸化ベンゾイルなども有効です。

まとめ

ニキビダニは人の毛穴などに住み着いているダニの一種で、
大人ならほとんどの人に存在しています。
顔に多いことから顔ダニとも呼ばれます。
普段は多くの常在菌と同じように皮膚の健康を保つために機能していて、
増加することによってニキビや皮膚疾患を引き起こすことがあると考えられています。
ニキビダニが増加する原因としては免疫を抑制するステロイド剤などの使用があります。
ニキビダニの治療には疥癬と同じ安息香酸ベンジルや
硫黄系の軟膏、オイラックス(クロタミトン)などが有効です。