トレチノインとハイドロキノンでニキビ治療

2016年10月4日

トレチノイン・ハイドロキノン療法

シミやソバカスなど表皮の治療に行われている方法に
トレチノインとハイドロキノンを使った療法があります。

この療法は、肌のターンオーバーを促すトレチノインと
肌の漂白効果のあるハイドロキノンを使って肌を再生させていく方法です。

欧米などでは当たり前のように行わている治療法で
日本でも一部の美容皮膚科でシミ治療やニキビ治療として
トレチノインを使った治療が行われているところもあります。

ニキビに関しては、トレチノインは角栓をはがして
毛穴の詰まりを解消するとともに皮脂の分泌を抑制します。
ただし、過角化(角質が厚くなっている状態)しているニキビや
深いニキビ痕には短期間では効果が得られないことがあります。

治療はできるだけ詳しい医師の指導のもとでやったほうがいいですが
近くに扱っている皮膚科がない時などは自分で薬を用意してすることも可能です。
医療機関でもこの治療法は保険が適用されないことが多く
長期間続けると結構な出費になってしまいます。
そのため、自分で薬を入手して個人で実施している人が多いのです。

※以降、実施される方は自己責任でお願いします。
なるべく多くのサイトを見てから行ってください。

トレチノイン・ハイドロキノン療法のリスク

この療法は一時的に肌が剥けて赤くなり酷いことになることがあります。
塗る部分が少なければそれほどでもないですが
ニキビができている面積が広い場合は治療期間中は
外出しにくくなることもあることを理解して行ってください。

トレチノインは内服では催奇形性があります。
外用では催奇形性は報告されていませんが
妊娠中や妊娠の予定がある方は控えたほうがいい成分です。

肌を完全に入れ替えるのにはある程度の期間を要します。
ニキビの状態やニキビ痕の深さ、トレチノインの濃度にもよりますが1~2年はかかることもあります。
時間がかかるかもしれませんが、成功すれば綺麗な肌が戻ってきます。
また、治療終了後も美肌維持のためトレチノインを週一回などで塗り続けている人もいます。

トレチノイン・ハイドロキノン療法に使うもの

トレチノイン・ハイドロキノンを使った一般的なニキビ治療法は
トレチノインクリーム
ハイドロキノンクリーム
ビタミンC誘導体入りの化粧水
などを使って行います。

トレチノイン

トレチノインには角質を剥がしてターンオーバーを促進する効果や
皮脂の分泌を抑えるという効果があります。
トレチノインはもともと人の身体に存在するビタミンAの
誘導体ですのでアレルギーを起こしにくい成分です。

ハイドロキノン

ハイドロキノンにはメラニン色素の生成抑制や減少効果があり
肌の漂白作用があることでシミの治療やニキビ跡の改善などにも使われています。
ハイドロキノンは刺激が強く肌に合わないこともあるため
目立たないところでパッチテストをしてから使用することをおすすめします。
合わなければコウジ酸クリームなどを代用したり
軽度のニキビの場合はトレチノインだけで大丈夫なこともあります。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体にはメラニン色素還元、皮脂の分泌抑制、
コラーゲン生成、炎症抑制効果などがあります。
ビタミンC誘導体入りの化粧水は濃度5%程度のもの。
APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)なら1%。
濃度が高くても刺激が強くなります。

トレチノイン・ハイドロキノン療法のやり方

まず、トレチノインクリームで肌の角質を剥がします。
そして、ハイドロキノンクリームでメラニン色素を漂白します。

具体的な手順

  • 洗顔をしたらエタノールなどで患部を吹きます。
  • ビタミンC誘導体配合の化粧水を塗ります。
  • 乾くまで待ってからトレチノインを患部をはみ出さないようにベビー綿棒などで塗ります。
  • 乾くまで待ってハイドロキノンを患部のまわりまで塗ります。
  • できるだけ時間を置いてから保湿クリームや日焼け止めを塗ります。

※トレチノインの前に油性のものは塗らないでください。吸収が悪くなります。

治療の経緯

トレチノインは0.1%を1~2日に1回程度から初めて必要なら濃度や回数を上げます。
トレチノインクリームで治療を開始すると2~3日後に皮膚が赤く剥けてきます。
その後しばらくは赤むけと角質の剥離が続きます。
赤みや皮が剥けてくるのは治療中の正常な状態です。
肌のターンオーバーを早めて、トレチノインの作用で
古い肌をはがして新しい肌の再生を促している状態です。
2週間程度で皮が剥けない場合はトレチノインの濃度を上げます。
逆に効果が強すぎるときは1日1回や2日に1回程度に頻度を下げます。

治療期間の調整

2週間から8週間はトレチノインとハイドロキノンを使用して経過を見ます。
途中で症状が軽減したらトレチノインの使用をやめてハイドロキノンだけにして肌を落ち着かせます。
症状が軽減しなくても8週間したらいったんトレチノインの使用は中止します。
ハイドロキノンのみの外用を4~6週間ほど続けてワンクール終了になります。
あまり効果が見られない場合は、
トレチノインの耐性が軽減される1~2か月を待ってから治療を再開します。

保湿と紫外線対策

トレチノインの治療中は肌の防御力が低下し乾燥しやすくなっていますので
保湿クリームやワセリンなどの保護は必須です。

また、紫外線も対策しないと逆に色素沈着を起こしたりシミを発生させます。
肌が弱くなっていますので日焼け止めはノンケミカルで
紫外線吸収剤が入っていないものを使いましょう。
治療中は室内でも日焼け止めは必要です。

薬剤の保管

トレチノインやハイドロキノンは酸化しやすいため、1か月程度しかもちません。
使用中の薬剤は冷蔵庫、未開封のものは冷凍庫などに保管しておきましょう。

トレチノインとハイドロキノンの入手方法

トレチノインとハイドロキノンは医薬品ですので医師の処方箋が必要ですが
海外では市販品のため個人輸入サイトを通じて入手が可能です。


ハイドロキノン4% + トレチノイン0.025%

まとめ

アンチエイジングや肌の治療で有名なトレチノインと
ハイドロキノン療法はニキビ治療にも効果があります。

ニキビに関しては、トレチノインは角栓をはがして
毛穴の詰まりを解消するとともに皮脂の分泌を抑制します。
ただし、過角化(角質が厚くなっている状態)しているニキビや
深いニキビ痕には短期間では効果が得られないことがあります。

トレチノインとハイドロキノン療法は表皮の疾患に関しては
劇的な改善が見られることがありますが、治療中の炎症が避けられないことや
真皮まで達している深いニキビ痕などには効果が得られないこともあります。

※この療法は、オバジ療法や東大式トレチノイン療法などで検索すると
詳しいやり方がたくさん出てきます。
参考: http://www.cosmetic-medicine.jp/tre-hq/index.htm