炎症した赤ニキビに効果的な薬とは?ステロイドと非ステロイド

2016年10月13日

赤ニキビは白ニキビ、黒ニキビが進行して炎症を起こした状態です。

炎症のメカニズム

炎症の原因は

  • アクネ菌の増加
  • 雑菌の混入
  • 物理的な刺激
  • 紫外線による活性酸素の増加
  • 薬剤の成分による刺激
  • アレルギー反応

などさまざまです。

炎症は肌がそれらの刺激を抑えようとして起こります。
炎症には、発赤、膨張、熱感、疼痛などの症状があります。
ニキビの炎症には痛みがあることはそれほどありませんが
それ以外の兆候はすべて見られます。

皮膚の組織が傷つくと修復しようと白血球が集まってきます。
炎症は白血球の血管内の増加で起こります。
白血球によって壊れた組織の残骸が掃除され
真皮のコラーゲンなどが正常に生成されれば傷が修復され
炎症も自然に治まってきます。

この傷を修復しに来た白血球が炎症の元になっている
刺激に対応しきれないと炎症は長引いてきます。
そこで炎症を抑えるための薬が必要になってくるのです。

抗炎症成分

抗炎症成分には、大きく分けてステロイド性のものと
非ステロイド性のものがあります。

炎症を抑える作用が強く即効性があるのはステロイドですが
使い方を間違えると炎症は一時的に治まっても
却ってニキビの原因菌は増加してしまうといったことも起こります。
また、ステロイドは皮膚の萎縮や血管の拡張などの副作用があるため
長期の使用はできません。

非ステロイド性のものは副作用が少なくなりますが効果が緩やかになり
炎症が激しいと効き目がないこともあります。

ステロイド性の抗炎症成分を含む薬

ステロイドにも強さがあり1~5群まであり1群が最強になります。
通常、顔は皮膚が弱いため3群以上の強いステロイドは使用しません。
ステロイドを使う場合は弱いものを長期間使うよりは
強めのものを短期間使うようにします。
炎症の程度にもよりますが、あまりに短いと再発しますので
1週間くらいは続けたほうがいいようです。

おもなステロイドの成分と薬

クロベタゾール
デルモベート軟膏・クリーム・ローション [ 1群 ]処方薬
ジフルプレドナート
マイザー軟膏・クリーム・ローション [ 2群 ]処方薬
デキサメタゾン
メサデルム軟膏・クリーム・ローション [ 2群 ]処方薬
デカドロン錠錠剤処方薬
レナデックス錠錠剤処方薬
グリメサゾン軟膏軟膏 [ 4群 ]処方薬
オイラックスデキサS軟膏軟膏市販
ベタメタゾン
リンデロンDP 軟膏・クリーム・ローション・ゾル [ 2群 ]処方薬
リンデロンV 軟膏・クリーム・ローション [ 3群 ]処方薬
リンデロンVG 軟膏・クリーム・ローション [ 3群 ]処方薬
リンデロン錠錠剤処方薬
アンテベート軟膏 [ 2群 ]処方薬
フルオシノロンアセトニド
フルコート 軟膏・クリーム・外用液・スプレー [ 3群 ]処方薬
フルコートF 軟膏 [ 3群 ]処方薬
フルコートf 軟膏 [ 3群 ]市販
ヒドロコルチゾン
ロコイド軟膏・クリーム [ 4群 ]処方薬
オイラックスHクリームクリーム [ 5群 ]処方薬
テラ・コートリル軟膏 [ 5群 ] 市販
コートリル錠錠剤処方薬
クロベタゾン酪酸エステル
キンダベート軟膏 [ 4群 ]処方薬
パルデス軟膏・クリーム・ローション [ 4群 ]処方薬
フルメタゾン ピバル酸エステル
テストーゲン軟膏 [ 4群 ]処方薬
酢酸ヒドロコルチゾン
コルテス 軟膏・クリーム [ 5群 ]処方薬

非ステロイド性の抗炎症成分を含む薬

非ステロイド性の抗炎症成分でニキビに良く使われるのは
イブプロフェンピコノールという成分です。
ウフェナマートも皮膚炎全般に用いられます。
他にも抗炎症効果のある成分はたくさんありますが
筋肉痛やリウマチなど肉体的な痛みを伴う炎症に使うものが多くなってきます。

非ステロイド性の薬はステロイドのように皮膚の萎縮や血管の拡張
といった副作用は心配しなくて済みますが、別の副作用の可能性も
ありますので薬の性質はきちんと把握して使用してください。

おもな非ステロイドの成分と薬

イブプロフェンピコノール
スタデルム軟膏・クリーム処方薬
ベシカム軟膏軟膏・クリーム処方薬
ペアアクネクリームWクリーム市販
フレッシングアクネクリームクリーム市販
アクネス25 メディカルクリームクリーム市販
モアファインアクネ軟膏市販
アポスティークリームクリーム市販
フキディア軟膏市販
サンクトリート アクネ 軟膏市販
オノフェアクネクリームクリーム市販
ウフェナマート
フエナゾール 軟膏・クリーム処方薬
コンベック軟膏軟膏処方薬
トレンタムG クリーム・ローション市販
イハダ プリスクリードAA軟膏市販
イハダ プリスクリードD液剤市販
キュアレアa 軟膏市販
エピアマートS軟膏市販
エンクロンUFクリームEXクリーム市販
ロバックU 軟膏市販
スキンセーフAPクリームクリーム市販
グリチルリチン酸
デルマクリンクリームクリーム処方薬
ハイデルマートクリームクリーム処方薬
デルマクリンA軟膏軟膏処方薬
グリチロン配合錠錠剤処方薬
ネオファーゲンC配合錠錠剤処方薬
ダイアフラジンA軟膏軟膏市販
トレンタムGクリームクリーム市販
マニューバEX9ゲルゲル市販
キュルミナンEX9液 液剤市販
レイテクトDXゲル・液剤市販
ユベラリッチ(軟膏)軟膏市販
メンソレータムレチノエース軟膏市販
酸化亜鉛
酸化亜鉛粉末市販
亜鉛華軟膏軟膏市販
亜鉛華単軟膏・サトウザルベ軟膏市販
チンク油懸濁剤市販
フェノールリニメント剤市販
オノフェF軟膏市販
メディケア コーフルS軟膏市販
ポリベビー軟膏市販
レスタミンコーワパウダークリームパウダークリーム市販
エピロンエー軟膏市販
キップパイロール-Hi軟膏市販

その他の炎症を抑える作用のある薬

タクロリムス

プロトピック軟膏0.1%、プロトピック軟膏0.03%小児用

タクロリムスはアトピー性皮膚炎でステロイドの替わりによく使われる成分です。
ステロイドの3群程度の強さがあり皮膚委縮などの副作用がないので
顔にも使用できます。ただし、タクロリムスには免疫を抑える働きがあるので
アクネ菌が増加してニキビが増える可能性もあります。

紫雲膏

紫雲膏は肌のトラブルに良く使われる昔からある万能薬です。
漢方の成分を使っていますが江戸時代に日本で生まれた薬です。
抗炎症作用もありニキビにも効果があるとされています。
肌に優しいのでアトピー性皮膚炎や幼児にも使えます。
難点としては独特の匂いがあることと衣服などに触れると
赤い色が着いてしまうこと、べたつくことなどがあります。

まとめ

ニキビの炎症を抑えるの効果がある薬はさまざまな種類があります。
大きく分けてステロイド性のものと非ステロイドがあり、
ステロイドは即効性がある替わりに副作用も強く
非ステロイドは効果が緩やかで副作用が少ないということになります。