ニキビによく似たマラセチア毛包炎の治療方法

2016年10月26日

マラセチア毛包炎とは?

マラセチア毛包炎はニキビと似た症状の皮膚炎の一種です。
見た目ではニキビと判別できず、ニキビの治療薬で一向に効果がない時は
マラセチア毛包炎を疑ってみたほうがいいかもしれません。
顔よりも身体にできやすいのが特徴で背中や胸など通気性が悪く
汗が残りやすい場所にできやすい傾向があります。
ニキビと違って自然に治ることは少ないので適切な薬を使った処置が必要です。

マラセチア毛包炎の症状

ニキビとよく似ていますが、ニキビがまばらなのに対して
マラセチア毛包炎は小さな赤いプツプツが均一に発症することが多いのが特徴です。
一カ所に数十個まとまってできることが多くなります。
比較的楽に薬で治すことができますが自然に治ることはあまりありません。
水虫やいんきんたむしと同じ真菌(カビ)が原因ですので痒みを伴うことがあります。

マラセチア毛包炎の原因

マラセチア毛包炎の原因菌であるマラセチア菌は
ニキビの原因となるアクネ菌と同じように普段から肌にいる常在菌です。
アクネ菌と働きも似ていて皮脂を食べて皮脂膜の材料となる成分を排泄して
肌を酸性に保ったり他の雑菌の侵入を防ぐ役割をしています。
高温多湿なところを好み、汗や皮脂が多い場所で増殖して炎症を起こします。
マラセチア毛包炎ができやすい部位としては、背中、首筋、胸、頭皮などがあります。

完治にかかる日数

早いうちに薬で対処すれば1~2か月で治ります。

判別方法は?

見た目で判別するのは難しく顕微鏡などで菌を
特定してもらわないと完全にはわかりません。
痒みが合ったりニキビ用の薬が効かずに
マラセチア毛包炎と推測するケースも多いようです。

マラセチア毛包炎の治療方法

マラセチア毛包炎は真菌(カビの一種)ですので
治療には抗真菌剤を処方されることが多くなります。
ニキビ治療に使う抗生剤やステロイドは効かないばかりか、
まわりの常在菌を殺菌してしまい、かえってマラセチア菌を
増殖させてしまうこともあります。
また、最近ニキビに用いられることの多いディフェリンやダラシンなども
マラセチア毛包炎を悪化させることがあります。

マラセチア毛包炎の治療にはニゾラールというイミダゾール系の抗真菌薬が
使われることが多いようですが医師によって違う薬が処方されることもあります。
治りにくい時はイトラコナゾール(イトリゾール)のような内服薬などを併用することもあります。

市販の治療薬

皮膚科で処方される薬より効果は落ちますが、市販の薬を使うことも可能です。
市販の薬を使う場合は同じカビの水虫などに使われる
イミダゾール系のダマリンLのような塗り薬が効果的です。
ニキビ薬ではイソプロピルメチルフェノールのような成分が
含まれていれば効き目があるかもしれません。

マラセチア毛包炎の予防

マラセチア毛包炎を悪化させないためには汗や余分な皮脂を身体に留めないことや
通気性のいい衣服を着るようにすることです。
とはいえ、あまり洗いすぎたり刺激を与えるのもよくありません。
衣服は通気性が悪く汗を吸収しにくいポリエステルやアクリルといった
化学繊維の素材は避けましょう。
イミダゾール系抗真菌薬のコラージュフルフル石鹸やシャンプーを使うのも
マラセチア毛包炎のケアになります。

まとめ

マラセチア毛包炎はニキビと似た症状の皮膚炎の一種です。
マラセチア毛包炎はカビの一種ですので治療の方法がニキビとは違ってきます。
自然に治ることは少ないので薬で治療しましょう。
ニキビと違って薬を使えば比較的早く治ります。
マラセチア毛包炎は高温多湿なところで汗や皮脂を好みますので
身体を清潔にして通気性の良い衣服などにすることが予防になります。