ニキビと間違えやすい子供の4つの皮膚疾患

2016年11月1日

小学生くらいの子供にニキビのような発疹ができると対処に困るものです。
ニキビやあせもくらいなら放っておいても治ってしまうこともありますが
学校でまわりに感染させてしまうような疾患のことも多いのです。
一般にニキビができやすくなるのは成長ホルモンの分泌が盛んになるころです。
男の子なら声変わりや体毛が濃くなってきたり、女の子なら初潮を迎えるといった
身体の変化が表れてくるころ。それより以前だとニキビではないことも多いのです。
大人以上に気をつかわなければいけないのが子供の皮膚疾患なのです。

子供に多いニキビと間違えやすい皮膚の疾患

ニキビに似ている症状の皮膚疾患の代表的なものには次のような
ものがあります。これらの症状は子供に多いものですが、これ以外でも
あまり子供には見られない疾患である場合もあります。

あせも(汗疹)

あせもは大量の汗が皮膚に溜まることによって起こる症状です。
汗疹にはいくつかの種類があり、白いのは水泡ができるもので、
赤くなっているのは湿疹を併発して炎症しているものです。
白いあせもは数日で自然に治りますが赤いあせもは痒みが激しい時など
治療が必要になることもあります。治療には抗ヒスタミン剤の内服やステロイドの
塗り薬が使われます。
痒みを我慢できずに掻いてしまうことにより細菌が感染して汗腺膿瘍(かんせんのうよう)や
とびひになって広がってしまうこともありますので注意が必要です。
あせもは自分で汗や湿度の調整ができない幼児期にできやすいものですが、
小学生でも通気性が悪く汗が詰まりやすい環境にいるとできやすくなってきます。
予防策としては汗をかかずにすむ環境にすることです。
具体的には、こまめに汗を拭きとる、通気性のいいシャツにする、
汗をかいたらシャツを着替える、扇風機や冷房を使う、
湯船につかるよりもシャワーで済ますなどです。

とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひは傷口やあせも(汗疹)を掻くことで細菌が入り込み発症するものです。
とびひの原因になる細菌は黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌で普段から
人の肌にいる常在菌です。黄色ブドウ球菌が原因のものは水膨れができ、
化膿レンサ球菌が原因の場合はかさぶたができるのが特徴とされています。
このうち、子供にできやすいのは黄色ブドウ球菌が原因である水膨れのタイプです。
水膨れができるとすぐに破れて剥けた状態からまわりに拡大したり、別の疾患を
作ったりします。これがとびひ(飛び火)と言われる所以です。
とびひの治療は抗生物質や抗菌剤の内服と塗り薬の併用が多く、1週間ほどは
続けることになります。また、とびひの原因菌によっては効かない薬もありますので
3日ほどで症状が改善されてこない時は薬の種類を変える必要もでてきます。
とびひは接触によって感染しますので、プールなどは入らせないよう配慮が必要です。

水イボ(伝染性軟属腫)

水イボは暑い時期の子供にできることが多くウイルスの接触感染で発症します。
見た目は白ニキビのように見え、数個から数十個まとまって発症するのが特徴です。
痛みや痒みが少なく免疫ができれば消えてしまうので気がつかない子供もいるようです。
治療は医師によって違い、そのまま自然に消えるまで何もしないか、治療によって
取り除くかになります。取り除く方法は、ピンセットで潰していくやり方や硝酸銀を塗布したり
液体窒素で凍らせて取る方法などがあります。
自宅で潰したりすると中のウイルスがまわりに広がりますので医療機関でやってもらいましょう。
イソジンを塗ったりハト麦茶や漢方のヨクイニンを飲むのも効果があるとされています。
感染力はそれほど強くありませんが、学校によってはプールが禁止になったりしますので
取らざるをえないこともあるようです。

水ぼうそう(水痘)

水ぼうそうはニキビに似た赤いポツポツが発症し、2~3日かけて数十個に増えていきます。
予防接種をしていても発症することがあり、一度なったらかからないとも言われていますが
再発するケースもあります。
水ぼうそうの症状の特徴は中に水を含んだ水泡と言われるものです。
初期のまだ水泡になっていないまばらな赤い発疹だけではニキビと区別が
つかないこともあります。子供の場合、1週間程度でかさぶたに変わり良くなることが多くなります。
水ぼうそうは人に空気感染しますので発症したら学校は休むことになります。
熱は人によって出たりでなかったりで、かかり始めに38~40度程度の熱が出ることがあります。
水ぼうそうは身体を温めると痒みがひどくなってきます。

皮膚科か小児科どっちがいいの?

幼い時期なら小児科の方がいいこともありますが、
皮膚だけのトラブルでしたら皮膚科医に診てもらわないと
見分けがつかなかったり、治療そのものができないこともあります。
ですので、よっぽど幼いお子さんでない限りは最初から皮膚科で
診てもらったほうがいいかと思います。

まとめ

ニキビによく似た発疹は意外とたくさんあります。
子供の場合はニキビではないことが多く、人に感染するものがありますので
軽いからといって放置せずに皮膚科で診てもらい何の病気かを特定してもらいましょう。