水道水やプールに含まれている塩素がニキビに与える影響とは?

2016年11月7日

塩素が水道水に入っている理由

水は毎日の生活や私たちの生命維持に欠かせないものです。
飲料用水や生活用水は消毒しないとバクテリアなどで汚染され
下痢や感染症などを起こすことがあります。
このような病原菌の発生と汚染を防ぐため日本の法律では
上水道に塩素などを使って消毒する事が義務付けられています。
塩素は大腸菌などの病原菌の消毒に強い殺菌力を発揮します。

塩素が入っていないと

例えば日本では過去に井戸水や湧き水を消毒していないことによって
細菌に汚染された事例がいくつもあります。
中でも多いのが病原大腸菌やカンピロバクター、赤痢菌などで
寄生虫に汚染されることもあります。
海外では飲用水の消毒不備でコレラ菌の大流行が発生したこともあります。
このようなことから水道水や生活用水の消毒は絶対に欠かせないものなのです。

塩素とカルキの違い

塩素を除去することをカルキ抜きをするという言い方をしますが
塩素とカルキは厳密には違うものです。
水道法によって認められている塩素には
次亜塩素カルシウムと次亜塩素ナトリウムなどがあります。
カルキというのは次亜塩素カルシウムのことで、以前までは水道水に
用いられていましたが現在では液体の次亜塩素ナトリウムの方が使われています。
次亜塩素ナトリウムは殺菌効果や漂白効果があることから
ハイターなどの主成分でも使われています。

塩素が皮膚に与える影響

このように生活には欠かせない塩素ですが、元々皮膚が弱い人には
残留塩素の刺激で肌に影響を起こすこともあります。
念のために言っておきますと水道に含まれる塩素は
水道法できちんと安全性を考慮して基準値が設定されていますので
通常は肌トラブルを起こすことはほとんどありません。

その一方で、塩素は水に反応することによって塩酸を生じるため、
それにより肌の細胞を傷つけ刺激を与えるケースがあるとも考えられています。
ちょうど日本で水道水の塩素の量が増えたのとアトピーが増えだした時期が
一致しているため、アトピー性皮膚炎の原因ではないかとも言われています。

塩素アレルギー

アレルギーの症状は人によって千差万別です。
人によっては塩素がアレルギーになり接触皮膚炎のような症状を起こすこともあるようです。
アレルギー体質の場合は塩素が身体に触れるたびに症状が発症することになります。
病院などで抗アレルギー剤を処方してもらい一時的に治ることはありますが、
あくまでも対処療法ですので根本的な治療にはなりません。

プールでニキビが治る?

プールの塩素が殺菌効果があるため水泳部の人はニキビができない
という話もあるようですが、プールに入っていればニキビが出来ないということはなく、
普通に若い人たちはニキビができています。
プールに入っているカルキも消毒効果がありますが肌の弱い人にはやはり刺激になります。
ただ運動量が多いので体を動かさない人よりはニキビが出来にくいという事はあるでしょう。

塩素がニキビに影響を与えていると考えられる場合

塩素が肌に与える影響は人によって様々ですので、
もし体に使っている水がニキビに悪い影響を与えていると疑われる場合は
塩素を除去してみるのも一つの方法です。

シャワーヘッド

塩素を除去するシャワーヘッドが色々売られています。
効果は商品によって違いますので口コミなどで調べて
自分に合うものを物を探してみましょう。

風呂のカルキ抜き(塩素の無害化)

風呂のカルキ抜きはビタミンCを含むレモン果汁や
お茶の葉を入れることによって塩素を除去できます。
また商品でも売られていますので購入して使用するのもいいでしょう。

飲み水の塩素除去

塩素は殺菌力が強力なので悪玉菌とともに
腸内に住む善玉菌まで殺菌してしまうこともあります。
胃腸が弱い人などは腸内環境の悪さのせいで
ニキビの原因になっていることも考えられますので、
飲み水にも気を使って浄水器などで塩素を
除去した方がいいかもしれません。

湯船の大腸菌や黄色ブドウ球菌の方がニキビには悪いこともある

お風呂の塩素を除去してしまうとそのことで却って
ニキビを悪化させる可能性のある人もいます。
湯船の中には人の体にいた大腸菌や黄色ブドウ球菌がたくさんいて
40度くらいの熱では死なず、入浴後に排水しても追い焚きの配管内に
残っていることがあるのです 。
このような場合、翌日にお風呂を沸かした時に配管内にいた雑菌が
湯船に戻り繁殖しやすくなります。

ニキビの原因菌はアクネ菌ですが
黄色ブドウ球菌はニキビができている毛穴に入り込み
ニキビを悪化させたり化膿させることがあります。
もし、浴槽内の黄色ブドウ球菌の影響が考えられる場合は、
湯船には入らないようにするか、
水道水に含まれる次亜塩素酸ナトリウムを主成分にする
ハイターなどを少量入れて塩素の濃度を高めることで
殺菌効果を高めるなどの対処が考えられます。
湯船から出た後は体をよく洗い流すようにして
塩素を体に残さないようにしましょう。
また、追い焚き機能のあるお風呂を使ってる場合は、
こまめに風呂釜用洗剤などで掃除して雑菌の繁殖を抑えることも大切です。

まとめ

塩素による生活水の消毒は私たちの健康にとって欠かせないものです。
その一方で、消毒に使われる塩素の刺激が元で
肌のトラブルを起こす人がいるのも事実です。
塩素がニキビに影響を与えていると考えられる場合は
塩素を除去する対処法を試してみましょう。
また湯船の中は黄色ブドウ球菌などが繁殖しやすくなりますので
塩素を除去するよりも増やした方が効果がある人もいます。