炎症ニキビに処方されるアクアチムクリームの効果とは?

2016年11月11日

アクアチムクリームとは?

アクアチムクリームは細菌のDNAの複製を防ぐことで
増殖を抑制する作用のある抗生物質です。
ニキビやおできなどの細菌が原因である炎症を起こした
皮膚疾患治療によく用いられます。
アクアチムクリームにはステロイドは含まれていません。
比較的副作用が少なく炎症を起こしたニキビによく処方される薬です。
軟膏、クリーム、ローションの3タイプがあります。
アクアチムクリームのジェネリックにはナジフロクリーム、
ナジフロキサシンクリームなどがあります。

ディフェリンゲルとの併用

ニキビの治療によく使われるディフェリンゲルと
一緒に処方されることもよくあります。
ディフェリンゲルは外用レチノイドと言われ、
元になる成分のレチノイドは海外ではニキビの一般的な治療薬です。
ディフェリンゲルは角質を溶解し毛穴の汚れを除去しながら
ニキビを治療していきます。
ディフェリンゲルには炎症を抑えるような作用はないため、
アクアチムクリームやダラシンTゲルのような抗生物質が
一緒に処方されることが多いのです。

抗生物質は長期間使用していると耐性菌ができて
効き目がなくなってくることがあります。
ディフェリンゲルによるニキビの治療は長期間を要することが多く、
途中で抗生物質を変更しなければならないこともよくあり、
アクアチムクリームやダラシンTゲルが変更の候補になることもあります。

アクアチムクリームとダラシンTゲルの比較

よく比較されるアクアチムクリームとダラシンTゲルですが
臨床試験によると134人の炎症性のニキビ患者を対象に
これらの抗菌剤を半数ずつ用いたところ、
アクアチムクリームのニキビ減少率は平均45%に対し
ダラシンTゲルの方は53%だったそうです。
このようにあまり優越性に差はないようです。

アクアチムクリームの効果

アクアチムクリームの有効成分であるナジフロキサシンには
ニキビの原因となるアクネ菌やマラセチア菌への殺菌作用があります。
ニキビや毛包炎でこれらの細菌が毛穴の中で起こす
炎症を抑えて症状を改善させていきます。
また、これらの毛穴に侵入して症状を悪化させる黄色ブドウ球菌にも
効き目がありますので化膿したニキビにも効果があることがあります。

炎症を起こしていない白ニキビや黒ニキビには効果はありません。
逆に増えていないアクネ菌やマラセチア菌は、
普段は肌のカードをしていたりする存在ですので殺菌してしまうことにより
ニキビの症状を進行させてしまう恐れもあるので使用には注意が必要です。

抗生物質は長期の使用で菌に耐性が出来てしまい
効果が薄れてくることがあります。
このような場合は抗生物質を変更する必要も出てくることがあります。
厚生労働省の指導では、
アクアチムクリームは5日から6日たっても症状が改善しない時は使用を中止するとされ、
また、重症の化膿性疾患には使用しないことや
2週間以上の使用はしないような通達が出てるようです。

アクアチムクリームの副作用

アクアチムクリームには重度な副作用はありません。
赤みや痒み、刺激などがある場合は使用を中止することとあります。
ディフェリンゲルなどを併用している場合は角質の溶解作用があるため
赤みやヒリヒリ感があることも多いのでどちらの副作用か区別がつかないこともあります。

アクアチムクリームの塗り方

アクアチムクリームは基本的に1日2回患部に塗布します。
洗顔後など患部を清潔にした後で塗るようににしてください。
炎症を起こしている患部に少量塗るだけでよく周りに広げないようにします。

まとめ

アクアチムクリームは細菌の複製を防ぐことで増殖を抑制する
殺菌効果のある抗生物質です。
炎症を起こした赤ニキビなどの治療によく用いられ、
ディフェリンゲルと一緒に処方されることもよくあります。
アクアチムクリームの殺菌作用はニキビの原因菌である
アクネ菌から毛包炎のマラセチア菌や黄色ブドウ球菌にも効果があり
幅広い症状に用いることができます。
抗生物質ですので長期の使用で菌に耐性ができてしまうこともあり、
治療の途中で薬を変更する場合も出てくることがあります。