尿素入りの化粧品がニキビ肌に与える危険性とは?

2016年11月16日

尿素とは?

尿素はその名前の通り人や動物の尿に含まれている物質です。
体の中に取り入れた窒素化合物を分解してできたアンモニアを
無毒化したものが尿素で、ある程度溜まったら体外に排出する
という仕組みになっています。
尿素は医薬品や化粧品に古くから利用されている成分で
実際に製品に使われる尿素は無臭で白色や透明の結晶です。

尿素の働き

優れた保水力

尿素はもともと人の肌に存在する角質細胞である
NMF(天然保湿因子)の一種でもあり
水分を保持する作用に優れています。
このような保湿効果があるため、
手に潤いをもたらすハンドクリームなどの化粧品に
含まれることが多いのです。

角質の溶解作用

尿素にはタンパク質の構造を破壊して溶かす作用がありますので
角質を柔らかくして角化症などの症状を改善したり
角栓のつまりを解消する効果が得られることがあります。

このように皮膚に潤いを与えたり保湿剤として乾燥肌にも効果があるため
ニキビやアトピー性皮膚炎のスキンケアにも用いられることがあります。

尿素を使った医薬品

尿素を含む医薬品はたくさんありますが処方薬では
ウレパールクリーム、パスタロンソフト軟膏、
ケラチナミンコーワクリームなどがあり、
市販薬では
ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム、 エクテマクリームなどがあります。

また、二の腕のブツブツやザラザラを解消するための市販薬では
ザラプロやニノキュアといった製品に尿素が使われています。

ニキビへの効果

尿素配合の医薬品や化粧品をニキビで使う際は、
角質肥大によるものに限られます。
それ以外の通常の肌に用いると肌のバリア機能を
破壊してしまうことがあるため慎重に用いることが大切です。
角化症が原因のニキビでは角質を溶解して
遅れがちなターンオーバーを正常に戻して
ニキビの改善に効果が得られることが期待できます。

ニキビ用の保湿剤として使う場合も
角質が厚くなっていなければ注意して使いましょう。

美肌水

尿素とグリセリンを使った美肌水によるスキンケアが評判がいいようです。
美肌水は市販でも売られていますが自分で手作りすることで
安価で簡単に作ることができ、乾燥しやすい肌の保湿剤として
優れた効果を発揮するようです。

ただし、美肌水もニキビがある時は慎重に使った方がいいでしょう。
尿素の角質溶解作用も心配ですが、
グリセリンにもニキビの原因菌であるアクネ菌の養分になるという
化粧品会社の調査結果があります。
また濃度の高いグリセリンがニキビへ刺激を与えたり、
毛穴を詰まらせたりすることもあります。
ニキビが悪化したり増えるようなら使用を中止した方がいいでしょう。

まとめ

尿素は優れた保水力や角質の溶解作用があるため、
古くから医薬品や化粧品に用いられている成分です。
角質の溶解作用が強力なため、使い方によっては
肌のバリア機能を破壊してしまうため注意が必要です。
ニキビに使う場合は角質肥大が原因のものに限り、
その場合は角栓のつまりを除去したり、
ターンオーバーの乱れを正常に戻すのに効果が得られることもあります。