硫黄とイオウカンフルローションのニキビへの効果

2016年11月16日

硫黄とは?

硫黄は大昔からさまざまな生活用途に使われる物質で
以前は自然のものが使われていましたが
現在では石油の精製過程で大量に得ることができます。
主な用途としては火薬の原料や防腐剤や漂白剤、
また、漢方や医薬品の原料としても用いられます。

硫黄は漢方では塗り薬や湿布などに使われることがあるように
皮膚に対するさまざまなな効果があることから
ニキビの治療にも利用されています。
比較的軽度な白ニキビや黒ニキビの治療に適していて、
現在でもイオウカンフルローションが皮膚科で処方されることがあります。

硫黄の効果

硫黄のニキビに対する効果は次のようなものがあります。

角質の軟化作用

角質を溶解して毛穴の詰まりを解消します。
ニキビは肥大した角質などが毛穴を防ぎ、その中でアクネ菌が増殖して
炎症を起こすことで悪化していきます。
肌表面の不要な角質を剥がして毛穴の汚れや皮脂を
排出しやすくすることでニキビを解消しやすくします。

アクネ菌などの殺菌効果

ニキビはアクネ菌の増殖により発症します。
またニキビのできた毛穴に黄色ブドウ球菌などが
入り込むことによって悪化していきます。
硫黄はこれらの雑菌の繁殖に対して殺菌効果があり
ニキビの治りをサポートします。

皮脂の分泌抑制効果

皮脂はアクネ菌の大好物です。
思春期の男性ホルモンの活性化や、
乾燥した肌の潤いを補強するために
皮脂が過剰に分泌されることがあり、
アクネ菌を増殖させるもとになります。
硫黄には皮脂の分泌を抑制する作用があるので
アクネ菌の増殖相続を防ぐ効果が得られます。

硫黄を使ったニキビ治療薬

硫黄を使った治療薬は飲み薬や塗り薬が ありますが、
よく使われるのが塗り薬のイオウカンフルローションです。
処方薬ですが日本漢方のものが市販でも購入できるようです。
他の市販の塗り薬ではクレアラシルやビフナイト、
オルビスのクリアアクネスポッツ、
メンターム アクネローションなどに硫黄が使われています。

イオウカンフルローション

イオウカンフルローションは以前は皮膚科で
ニキビによく処方されていた薬です。
硫黄の殺菌効果に加え、カンフルの炎症を抑える効果が
プラスされ軽度~中度のニキビに効果を発揮します。

角質溶解作用のあるニキビ治療薬では、
海外では過酸化ベンゾイルやレチノイン酸といった薬が主流ですが、
日本では効果よりも副作用の少なさや安全性を優先して
硫黄やサリチル酸といった比較的穏やかな作用のものが使われてきました。
最近になってようやく過酸化ベンゾイルや外用レチノイドが
日本でも認可されて使われるようになってきましたが
効果がある代わりに皮剥けや赤みなど激しい副作用が多くあるため、
場合によってはイオウカンフルローションなどの方が
副作用が少なく適していることもあります。

過酸化ベンゾイルやレチノイン酸と比べると副作用は少なめですが
角質の溶解作用がありますので皮剥けや赤みが出ることもあります。
また、乾燥しやすくなりますので保湿は必須です。

まとめ

硫黄は皮膚に対する様々な効果があることから
ニキビの治療薬として古くから利用されています。
硫黄のニキビに対する主な作用は角質の溶解、
アクネ菌などの殺菌、 皮脂の分泌抑制効果などで、
これに炎症抑制効果を加えたイオウカンフルローションが
ニキビ治療によく使われていました。
現在でも皮膚科で処方されることがあります。