胸ニキビの原因と対処法とは?治らないニキビはマラセチア毛包炎かも?

2016年9月20日

胸ニキビの対処法は背中ニキビとほぼ同じです。ですので、背中ニキビの対処法とかなり重複していますが、一応ページは分けました。胸の方が手入れはしやすいですが、デコルテは目立つところですし、服によっては隠せない時もあるし露出したいときもあるかと思います。胸のニキビは、大人になってからできることも多く、長引きやすい傾向もあるので初期のうちに間違った対処をしないことが肝心です。

胸のニキビはマラセチア毛包炎かもしれない

背中、胸、腕など、身体にできるニキビは、ニキビに見えても実は別の皮膚疾患の場合があります。 身体にできるニキビは、ニキビによく似た症状のマラセチア毛包炎の場合が多く、ニキビ治療の薬を使ってしまうとかえって悪化させることがあるので注意が必要です。

ニキビ(尋常性ざ瘡)の原因となるのはアクネ菌ですが、マラセチア毛包炎の原因菌はマラセチア菌です。

この2つの菌は普段から肌にいる常在菌です。通常は肌を酸性に保ったり他の細菌から肌をガードしたりしている善玉菌です。空気を嫌い皮脂を栄養分にして、毛穴が詰まると増加して赤く発症するところもそっくりです。

どちらも症状が悪化してくると炎症を抑えるために薬を使いますが、 マラセチア菌はカビの一種なのでニキビ用の抗生物質などが効かないのです。 それどころか、抗生物質は他の菌は退治してしまうのでマラセチア菌だけがさらに増殖してしまうことになります。 アクネ菌を殺菌する効能のあるニキビ用の薬も使用には気をつけたほうがよいです。

ニキビとマラセチア毛包炎の見分け方は?

マラセチア毛包炎は蒸れやすい環境で増えますので夏場に多いと言われていますが、最近は部屋の暖房があるため一年中見られるようです。マラセチア毛包炎のほうが均一にまとまって発症するのが多いのですが、ニキビとマラセチア毛包炎を確実に見分けるのは顕微鏡などを使わないとまず無理です。また、別の菌による毛嚢炎や、よく二の腕などにできる赤いブツブツした症状の毛孔性苔癬などもありますのでさらに見分けるのが困難になります。

ですので、薬を使わなければならないくらい症状が進んでしまったら、素直に皮膚科に行きましょう。

薬を使うまでの予防や対策は、それほど変わりません。

ニキビとマラセチア毛包炎の共通の予防と対策

ニキビもマラセチア毛包炎も皮脂の過剰分泌が原因でアクネ菌やマラセチア菌が増殖して発症します。 つまり、予防としては皮脂の過剰分泌を抑えればいいことになります。

皮脂の過剰分泌を起こす原因

乾燥

肌が乾燥すると身体は皮膚に潤いを与えガード力も上げようとして皮脂を過剰に分泌するようになります。大人ニキビが乾燥した肌でもできるのはこのためです。対策としては保湿を充分にしましょう。 セラミドや天然保湿成分のNMF、アミノ酸などを含んだ化粧品や保湿用クリームなどが有効です。

ストレス

ストレスがかかると自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れで、男性ホルモンの量が増え皮脂の分泌も過剰にすると考えられています。ストレスの解消や睡眠を良くとってホルモンバランスを正常に保つことは、大人のニキビ対策には重要な要素になります。

胸特有のニキビケア

衣服の刺激と蒸れ

胸は常に衣服が触れて肌に刺激を与えているような状況です。なるべく刺激の少ない綿などの素材を選び、汗を吸収しにくく通気性の良くないポリエステルやアクリルといった化学繊維の素材は避けましょう。また、女性はブラジャーの素材や締め付けも影響を与えます。

紫外線対策

首から胸にかけてのデコルテラインは紫外線を浴びやすい場所です。紫外線もニキビや肌に悪影響ですが、UVカット化粧品などの塗りすぎや落とし残しもニキビの悪化の原因になりますのできちんと落とすようにしましょう。

汗のふき取り

胸は汗をかきやすく、皮脂が溜まりやすい場所です。胸にニキビができやすい人はできるだけ、こまめに汗や汚れをふき取りましょう。

タオルの素材と洗い方

胸を洗うタオルや水分をふき取るタオルも素材の刺激に気をつかいましょう。 シャンプーやボディーソープも念入りに落とすようにしましょう。

まとめ

背中、胸、腕など、身体にできるニキビは、マラセチア毛包炎であることが多く、ニキビ治療とは使う薬が違います。ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する抗生物質は逆効果になることがありますので、薬をつかうほど症状が進んでいたら素直に皮膚科に行きましょう。

ニキビもマラセチア毛包炎も皮脂の過剰分泌が誘因となります。そのため、薬を使う以前の予防や対策は共通で、皮脂の過剰分泌を抑えるための保湿やストレス解消になります。

その他に、胸特有のニキビケアとしては、衣服の刺激や蒸れに対処すること。また、清潔な状態を維持することがポイントです。