化膿ニキビに効果的な十味敗毒湯の成分と副作用

2016年11月22日

十味敗毒湯とは?

十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)は
その名の通り10種類の薬草を配合した漢方薬です。
江戸時代の名医華岡青洲が生み出したとされています。

血行を良くして体温を上げる効果があるため
冷え性の人によく用いられます。
体が弱く疲労しやすい体質の人に使われます。
婦人科系の病気にもよく用いられ
冷え性、不妊症、月経異常、 更年期障害
などに効果があるとされています。
血行を改善して皮膚疾患にも効き目があることから
ニキビにもよく使われる漢方薬です。

十味敗毒湯の成分と効能

十味敗毒湯には次の十種類の薬草が配合されています。

  • 荊芥(ケイガイ) : 解表、利咽、消腫、止血 (風邪、発熱、咽頭痛、腫れ物)
  • 防風(ボウフウ) : 解表、発汗、解熱、鎮痛 (風邪、皮膚疾患、関節痛、神経痛、頭痛)
  • 独活(ドッカツ) : 通経絡、去風湿、止痛 (半身不随、頭痛、めまい、神経痛、リウマチ)
  • 川芎(センキュウ) : 活血、止痛 (貧血、月経不順、月経痛、冷え性、頭痛、筋肉痛)
  • 柴胡(サイコ) : 解熱、鎮静、解毒 (肝臓疾患)
  • 桔梗(キキョウ) : 止咳、去痰、排膿 (咳、痰、咽喉の痛み)
  • 甘草(カンゾウ) : 健胃、鎮痛、鎮痙、去痰、毒性緩和 (腹痛、下痢、動悸、腫れ物)
  • 茯苓(ブクリョウ) : 利水、健脾、安神 (浮腫(むくみ)、食欲不振、消化不良、動悸、不眠)
  • 生姜(ショウキョウ) : 発汗、健胃、鎮吐 (感冒、嘔吐、食欲不振)
クラシエ
  • 桜皮(オウヒ) : 排膿、解毒、解熱 (湿疹、蕁麻疹、皮膚病、咳止め)
ツムラ
  • 樸そく(ボクソク) : 駆瘀血、解毒 (痔、下痢、下血)

ツムラは桜皮(オウヒ)がなく樸そく(ボクソク)が配合されています。
そのためニキビに用いるときはクラシエの方が適していると言えます。

十味敗毒湯のニキビへの効果

十味敗毒湯は漢方では代表的なニキビの治療薬です。
どのようなニキビにも成分的にある程度の効き目はありますが、
中でも若い人にありがちな化膿しやすいニキビに適しています。
十味敗毒湯は熱や水分を発散させ化膿を治します。

漢方は効果が出るまでに時間がかかることがありますので、
あまり即効性は期待できません。
慢性的なニキビに悩み体質を改善したい人が
長期的に用いることに適しています。

十味敗毒湯の服用

十味敗毒湯に限らず漢方薬は吸収が良くないので
空腹時に飲むのが良いとされています。
基本的に1日3回、食後2時間は経ってから服用しましょう。

十味敗毒湯の副作用

十味敗毒湯はそれほど副作用が出ることはありません。
副作用として報告されているものは、
血圧の上昇、手足のしびれ、胃の不快感、食欲不振、
吐き気、下痢、 蕁麻疹、発疹、赤み、痒み
などがありますが、副作用というよりは
薬が体質に合わずに発症しているものが多くなります。

甘草の飲み合わせ

十味敗毒湯に含まれる甘草は摂りすぎると偽アルドステロン症や
低カリウム血症を引き起こすことがあります。
甘草含有製剤、グリチルリチンの内服と併用する場合は注意が必要です。
1日の上限値はグリチルリチン300mg(甘草7.5g)とされています。

好転反応

また稀に蕁麻疹やニキビが出来やすくなることがあり、
一時的に病状が悪化する好転反応なのか
薬の悪影響による副作用なのか区別がつかないことがあります。
症状がひどい場合は一時的に服用中止して様子を見ましょう。

十味敗毒湯の入手方法

十味敗毒湯は病院で処方してもらうか
一般医薬品を市販で購入することもできます。
病院でも漢方薬を扱っていないところもありますので、
間違いないのは漢方専門外来に行くことです。
病院でも初めからパックされているエキス剤が多くなりますが、
中には症状に合わせて調剤してくれるところもあります。
保険が適用されれば市販で購入するよりも安くなることがあります。

まとめ

十味敗毒湯は十種類の薬草を配合した漢方薬で、
婦人科系の病気を始め様々な病気によく用いられています。
皮膚疾患にも効果があるため、
ニキビにも処方されることが多い漢方薬です。
熱や水分を発散させ化膿を治す効果があるため
化膿したニキビの治療に適しています。