オイルフリーだからニキビにいいとは限らない ~鉱物油・植物油・動物油の違い~

2016年12月3日

化粧品に油を使う理由としては
使い心地や使用感の良さの他に
保湿効果や肌の保護目的などもあります。
この油があまり肌やニキビに良くないとも言われ
最近ではオイルフリーやオイルカットの製品も増えてきています。
化粧品によく記載されている「オイルフリー」とは
鉱物油や動植物などの油を含んでいないという表示です。

油が良くないとされるワケ

油が嫌われる原因としては油焼けをしてシミになったり、
ニキビの原因になる、 化粧崩れしやすいことなどがあります。

ニキビができている時には使わない方が良いとされる理由には、
鉱物油は石油からできてるのでニキビに良くない、
油膜を作り毛穴を塞ぎやすい、
動植物の油の場合アクネ菌の栄養分になる
ことなどが挙げられます。

油を使ったほうがいいケースもある

このようなことからオイルフリーの化粧品を使うように
勧められることが多くありますが
乾燥が激しい人によっては油分を含んでいた方がいいこともあります。
特に加齢などによって皮脂の分泌量が減ってきてる人は
ある程度外部から補ってあげることも必要です。
油を使えば済むものを無理にオイル無しで作ろうとすると
合成ポリマーや色々な添加物が必要になるので
かえって肌やニキビにとってはよくないこともあります。

頭からオイルフリーを避けるのではなく、
自分の肌質やニキビのタイプと
使う油の性質をよく理解することも大切です。

化粧品に使われる油の種類と性質

主に化粧品に使われる油としては
鉱物油、植物油、動物油があります。
それぞれメリットやデメリットがあり
人によって何が合うかは違ってきますので
ある程度は試行錯誤する必要もでてきます。

鉱物油

一般に油が良くないと言われるものは鉱物油のことが多くなります。
他の油と分けるため「鉱物油フリー」や「鉱物油不使用」といった
表示になっている製品もあります。
鉱物油は石油を精製する過程でできるものです。
過去には精製度が低く不純物が混ざってることもあり
肌トラブルを起こすこともありましたが、
現在では技術が進んでかなり品質や安全性が高くなっています。
医療機関でよく使われるワセリンや
赤ちゃんに使われるジョンソンアンドジョンソンのベビーオイルも鉱物油です。

鉱物油の性質としては次のようなものがあります。

  • 酸化や変質しにくく安定している
  • 肌に浸透しにくく落ちにくい
  • 大量生産できるので価格が安くできる
  • 動植物油ほどアレルギー反応がない
  • 長期間の使用データが乏しい

鉱物油の主な成分表示名は
ミネラルオイル,ワセリン,パラフィン,マイクロクリスタルンワックス,セレシン,モンタンロウ
などと記載されています。

植物油

植物油は植物の種子などから採取される油です。
天然物なので肌にいいイメージがあり、
実際に肌や健康にとって優れた効能を持っていることも多くあります。
古来から世界各地で使われていたものが多く
万能薬として利用されてきたオイルもあり、
現在でも医療を始めアロマテラピーや
ボディマッサージなどに幅広く使わています。
美容オイルとしては、
ホホバオイル、オリーブオイル、椿油、アルガンオイルなどが有名です。
またこれらの成分が化粧品に含まれていることもあります。

植物油の性質としては次のようなものがあります。

  • 肌に浸透しやすい
  • 皮膜を作りすぎない
  • 抗菌作用や抗酸化作用などの効果を持つものが多い
  • 酸化しやすいため長期の保存には向かない
  • 植物によってアレルギー反応を起こす人がいる
  • 大量に採取できないため高価になる

植物油でもホホバオイルだけはワックスエステルというもので
少し他のオイルとは性質が違ってきます。
ワックスエステルは元々人の皮脂に含まれる成分で
厳密にはオイルではありません。
人の皮脂に近いため、肌に馴染みやすく
皮脂膜としては最適な成分になります。
また酸化しにくいという面もあります。

動物油

動物油は最も古くから人の肌に使われてきた油です。
有名なものでは馬油やサメからとれるスクワランなどがあります。
スクワランにはサメ由来の他に植物から取れるものもあります。

動物油の性質としては次のようなものがあります。

  • 人の肌に馴染みやすい
  • 人の体内にもある動物由来の栄養成分が多い
  • 植物によってアレルギー反応を起こす人がいる
  • 大量に採取できないため高価になる

馬油やスクワランには殺菌効果や抗酸化作用があります。
スクワランは酸化しにくいというメリットがあります。

まとめ

化粧品に含まれる油は
肌やニキビに悪いと敬遠されがちですが、
肌の乾燥が原因でニキビができている時や
皮脂の分泌が極端に少ない人などは
油を使った方がいいこともあります。

油にも色々なタイプがあり、
最近では鉱物油も品質がや安全性が高くなってきていることや
動植物のオイルは健康やニキビにとって
効果的な作用を持つものが多くあります。

油を使わずに化粧品を作ろうとすると
合成ポリマーや他の添加物が増える傾向があり、
かえって肌やニキビ悪い影響を与えることもあります。
頭からオイルフリーでないとダメと決めつけるのではなく、
肌の状況や油の性質を理解して化粧品を選ぶことも大切です。